大腰筋は、太ももを上げる働きがあり、
うまく使えれば、身体のパフォーマンスを
高めることができる、重要な筋肉です。
しかし一方で、うまく使うことが難しい筋肉です。
理由はいくつかあります。
同じ働きをする筋肉(協働筋)として、
太腿の前面の筋肉(大腿四頭筋)があります。
普通に足を上げようとすると、
この大腿四頭筋を主に使ってしまい、
大腰筋はあまり働きません。
(参考:大腿四頭筋(だいたいしとうきん))
しかし、結果として足は上がるので、
はたして大腰筋が使えているのかどうか、
本人でも自覚しにくいのです。
また、大腰筋はお腹の奥深くにあるため、
触って、力が入っているか確認することも困難です。
(内臓や動脈が近くを通っているため、
知識なしに触ろうとするのは危険です!)
こういった理由から、
一般の人だけでなく、スポーツ選手であっても、
大腰筋をうまく使えていない人が多いです。
それ以前に、大腰筋に関して知っている人が
ほとんどいないというのが現状です。
それでは、大腰筋をきちんと働かせるには
どうしたらいいのでしょうか?
次回は、大腰筋をうまく使うためのコツを紹介します。
→大腰筋(3)
Fujimoto