スポーツをする上で、腕は力みやすい部分です。
つい腕に力が入ってミスしてしまった…
そんな経験、誰しもあるのではないでしょうか?
今回は、テニスや野球などのスポーツで腕を使うときに、
知っていると良いコツをお話しします。
それが、「橈骨の意識」です。
橈骨はどこにある?
前腕(肘から先)には、2本の骨が通っています。
小指側の骨が尺骨、親指側が橈骨です。
(英語ではradiusと言います)
この二本の骨は、手首を捻るときに使われます。
外から見ると、単に「手首から先」が
回転しているように見えるのですが、
実は、「肘から先」が捻れているのです。
腕の回転軸はどこにある?
机の上に肘から先を出し、
手の平を上に向けて置きます。
この状態で、できるだけ素早く、
手の平を返してみます。
腕の小指側はほとんど動かず、
親指側が回り込むように動いたのではないでしょうか。
つまり、肘から先の前腕の回転軸は、
腕の中心ではなく、小指側にある尺骨なのです!
「橈骨を入れる」意識
腕を伸ばした状態で動かすときは、
自分から手の甲が見えるようにします(前腕を内旋)。
手にはめた腕時計を見ることができる感じです。
このことを
「橈骨(親指側)を入れる」
と表現することにします。
この「橈骨を入れる」ことを意識するだけで、
腕の動きが変わります。
肩甲骨の力が手に伝わるため、パワーが上がります。
そして、素早く正確な動作ができるようになります。
更には、手打ち、手投げにならないため、故障しにくくなります。
テニスのトッププロの動きを見てみると、テイクバックで、
「橈骨を入れる」動きが見られます。
ラケットの面の向きに注目してみてください。
次回は、橈骨の動きを使った実験をしてみます。
Fujimoto