前鋸筋は、脇腹の肋骨と肩甲骨の裏をつなぐ筋肉です。
しかし、大腰筋のように、意識して動かすのが
難しい筋肉でもあります。
前鋸筋が使われていないと、
どうなってしまうのでしょうか?
前鋸筋が凝り固まると?
前鋸筋は、腕を体の前や横に出し、
また腕を上に挙げる筋肉です。
ここが固まっていると、
腕を前や上に動かそうとしたときに、
逆に引き戻されてしまいます。
前鋸筋や広背筋が凝り固まっているときに、
無理に腕を上げようとすると、どうなるでしょうか?
肩の三角筋に大きな負担がかかり、
肩を痛めてしまいます。
これが四十肩の仕組みです。
(参考:【コラム】四十肩はなぜ起きる?(1))
前鋸筋を使わないと?
凝り固まるとまではいかなくても、
前鋸筋を使えていない人は多いです。
(むしろ、使えている人の方が少数派です)
この場合、肩や腕の動きは、どうなるでしょうか?
前鋸筋を使わなくても、腕を前や横に出したり、
腕を上げることは可能です。
しかし、身体のコアである胴体の力ではなく、
肩や腕の力に頼ることになります。
従って、疲れやすく、また疲れによって
「力」も「正確さ」も失ってしまいがちです。
また、肩は精神の影響を強く受けます。
肩に頼る動きをしていると、プレッシャーがかかる場面で、
普段通りの力を発揮することが、とても難しくなります。
ここ一番の勝負強さというのは、メンタル面だけでなく、
身体の使い方も影響してくるのです。
まとめます。
前鋸筋が使えていないと、
- 肩を痛めやすい
- 疲れやすい
- プレッシャーの影響を受けやすい
といったデメリットが考えられます。
逆に、前鋸筋が使えれば、
- 肩を痛めにくい
- 疲れにくい
- プレッシャーの影響を受けにくい
というメリットが得られるのです。
次回は、前鋸筋の「腕を上げる」働きについてお話しします。
Fujimoto
関連:
・【コラム】大腰筋(1) 大腰筋とは? | Team-PCS
・【コラム】四十肩はなぜ起きる?(1)肩が痛くなるしくみ | Team-PCS