前鋸筋は、脇腹の肋骨と肩甲骨の裏をつなぐ、
意識して動かすことが難しい筋肉です。
しかし、この前鋸筋をうまく使うことで、
力強く、そして正確に、腕を使うことができます。
前々回(前鋸筋を使う(1)前鋸筋とは?)既に触れましたが、
前鋸筋には、他にも非常に重要な働きがあります。
「腕を上げる」
という働きです。
脇で腕を上げる意識
前鋸筋を使って腕を上げる際には、
脇(肋骨のあたり)を意識するのが良いでしょう。
「腕を上げよう!」と力む必要はありません。
脇の下(前鋸筋)が動ければ、それだけで腕は
「勝手に」上がってしまうのです。
そして、一度腕が上がってしまえば、
そこから肩の力はほとんど要りません。
肘も楽になる
腕を脇から上げるように意識します。
すると肘は簡単に肩より上に上がりますし、
肘は楽に前を向きます。
一方、脇が動いていないと、肘は投げる方向ではなく
横を向いた状態で止まってしまいます!
この状態で投げようとすれば、
肘に横向きに無理な力がかかり、
故障しやすくなってしまいます。
「腕を上げる」という動きは
様々なスポーツで現れますが、
特に強く影響する動きは、
・野球のピッチング
・テニスのサーブ
などです。
もちろんこれら以外にも、腕を上げて使う
全てのスポーツに応用できます。
(テニス、バトミントン、バレーボール、など。)
次回は、前鋸筋の「正確に狙う」という
働きについてお話します。
Fujimoto