前回は、身体を正しく使う上で、
手足が大事である理由についてお話ししました。
1. 手足が凝っていると回復しにくくなってしまう
2. 足は身体の土台である
3. 手足をうまく使うことで身体全体を使える
手は、足と同じく重要部分ではあるものの、
あまりケアされていない部分です。
しかし、手が凝っていると、
肩や首の凝りが回復しにくくなってしまいます。
なぜなら、いくら肩を揉んで血流を良くしても、
手先の血管が詰まっていたら、
結局血流は滞ってしまうからです。
そこで今回は、日頃あまり意識されていない、
「手」をケアする方法
をいくつかご紹介します。
指の皮膚を動かす
身体の調子は、皮膚に現れます。
筋肉が凝っている部分は、その上の皮膚の動きが
悪くなっています。
手も同じです。
手の指を軽くつまみ、皮膚を軽く動かしてみましょう。
凝っている指は、皮膚の動きが悪くなっているのが
わかるでしょうか。
パソコンを多く使う人は、右手の人差し指や中指、
特に第一関節の動きが悪くなりがちです。
動きが悪い部分は、あまり力を入れずに、
やさしく皮膚を動かしてあげてください。
やがて動くようになってきます。
皮膚については、以前のコラムも参考にしてみてください。
(→【コラム】皮膚から身体を整える(1) 皮膚で身体の調子がわかる?)
親指と小指を開く
手の平の中にも、さまざまな筋肉があります。
それらの筋肉が凝って縮んでいると、
手をパーにして、親指と小指を広げることが
難しくなります。
もし手が開きにくいようでしたら、
親指と小指を開き、手の平の筋肉を
ほぐしてあげてください。
あまりギュっと力を入れず、軽めに。
気持ち良いぐらいでOKです。
指を動きやすい方に動かす
操体法の考え方で、
動きにくい方ではなく、動きやすい方に動かす
というものがあります。
写真のように指を上下左右に動かしてみて、
動きやすい方に、
息を吐きながら数秒軽く押してみましょう。
どこでもできるケア方法ですので、
凝っている指に対してやってみてください。
手の凝りが軽減されるはずです。
まとめます。
今回は、腕や肩の血行促進につながる、
手をケアする方法をいくつか紹介しました。
・指の皮膚を動かす
・親指と小指を開く
・指を動きやすい方に動かす
次回は、足についてお話しします。
→【コラム】手足が大事!(3)足の構造は二階建て