以前のコラムで、
「足の骨の構造が二階建てになっている」
ということ、そして
「一階部分の小指+薬指側を使うことが大事」
ということをお話しました。
→【コラム】手足が大事!(3)足の構造は二階建て
今日は、
身体への負担を少ない身体の使い方の一つとして、
「膝への負担が少ない足の使い方」
についてお話します。
足の親指側だけではなく小指側も使う
先ほど振り返った通り、
足の骨は二階建て構造になっています。
一階部分の小指側を使わずに、
二階部分の親指側だけを使うのは、
足の構造に逆らった使い方です。
親指側ばかりに体重をかけてしまうと、
足首、そして膝にも負担がかかります。
足は小指側も使うのが原則なのです。
足首や膝に痛みが出れば、
その部分をかばい、他の部位が無理をしますから、
他の部位にも悪影響が出てしまいます。
足の小指側を活性化させる方法については、
以前のコラムも参考にしてみてください。
→【コラム】小指が大事!(3)足の小指が使えるようになるには?
足の向きと膝の向きを揃える
もう一つのコツが、
「足先の向きと膝の向きを揃える」
というものです。
この場合の「足先の向き」というのは、
「踵から親指へのライン」ではなく
「踵から小指と薬指へのライン」
と考えてください。
足先の向きと膝の向きがずれてしまうと、
「足首の骨」と「脛の骨(脛骨、腓骨)」が、
正しい位置からずれてしまいます。
その結果、足首の筋肉や腱に負担がかかり、
動きが悪くなってしまうのです。
くるぶし(内側も外側も)の周りを押してみて、
強い痛みを感じる場合は、
骨盤→膝→足首への体重の乗り方が、
少しずれてしまっているのかもしれません。
まとめます。
今日は、
「膝への負担が少ない足と膝の使い方」
についてお話ししました。
- 足の親指側ばかりでなく小指側も使う
- 足先の向きと膝の向きを揃える
- 「足先の向き」とは「踵から小指/薬指へのライン」
特に筋力が小さい子供は、
正しい身体の使い方をすることが、
故障を防ぐためにも重要です。
子供に指導をする機会がある方は、
ぜひ気をつけてあげてください。