「足」は、立つときや歩くときに全体重を支え、
身体全体の土台である大切なものです。
以前のコラムでも説明しました通り、
足は、身体全体の調子をも左右します。
足は精密にできている
私たちの足には、多くの骨と筋肉があります。
凸凹な地面であっても、うまくバランスを取って、
歩いたり走ったりするためです。
骨は、足首から下だけで、両足で52個もあります。
全身の骨の数が206ですから、
なんと約1/4が足に集まっているのです!
筋肉も、膝から下では26、足裏だけでも11もあります!
(参考:フィットネスの勧め 体に関して)
足裏には3つのアーチがある、ということも、
以前ご紹介しました。
→【コラム】姿勢を良くするコツ(4)姿勢良く立つためのコツ
全身の体重を支える足が、
どれだけ精密にできているかがわかりますね。
使われずに眠っている足の機能
しかし現代人の生活では、せっかく備わっている機能が、
使われることなく眠ってしまっています。
町は、舗装された平らな道ばかりです。
更に、クッションの効いた靴で足を保護すれば、
足が本来持っている機能を使わなくても、
何の問題もなく生活できてしまうのです。
一方、スポーツでは状況は異なります。
様々な状況で、前後左右へのスタートやストップ、ジャンプなど、
様々な動きが求められます。
それには、
足に備わっている機能を最大限に活用する
ことが、高いパフォーマンスを発揮する秘訣です。
マラソンで驚異的な強さを誇る、
ケニアやエチオピアのランナーたち。
日頃の練習では、多くの石が飛び出ているような、
凸凹の道を走っているそうです。
日頃から不安定な地面で鍛えられた、
強い足腰を持っているからこそ、
舗装されたトラックや道を走るときでも、
圧倒的な強さを発揮できるのでしょう。
(参考:人類の限界を破り続けるアフリカの男たち。マラソン: 英考塾)
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まとめます。
・足は、多くの骨や筋肉があり、精密にできている
・足に備わっている機能を活用することで、
高いパフォーマンスを発揮できる
・平らな地面ばかりでは、足の機能は使われず、眠ってしまっっている
次回からは、その足を囲む靴について、説明していきます。