足の構造は二階建てになっています。
一階部分が、小指と薬指。
二階部分が、残りの3本です。
歩くときも、体重の流れは、
踵の外側から小指側へ進み、
その後に親指側に移ります。
→体重の流れ(画像)
これまでも触れてきた通り、
足の小指側を使えていることが、
身体を使う上とても大事なことなのです。
足の小指側が使えていないとどうなる?
日頃から、薬指と小指に乗っていないと、
薬指と小指の中足骨周りの筋肉が、
固まってしまいます。
そして、本来体重を支えるべき、
足の踵から薬指と小指(第四趾、第五趾)への
ラインに乗れないため、
体重がいきなり親指側にかかってしまっています。
歩くときの体重の流れが、
- 踵の外側
- 薬指・小指の付け根
- 親指の付け根
という本来のルートではなく、
1. 踵の外側 → 3. 親指の付け根
となってしまうのです。
薬指と小指の筋肉が固まっていると、
そこに体重をかけると痛むこともあり、
身体は、痛いことを無意識に避けます。
足の薬指と小指が使えているかチェックする
自分が、足の小指側を使えているかどうかを、
チェックしてみましょう。
ここでは、二つの方法を紹介します。
一つ目のチェック方法は、
足の裏を見ることです。
足の親指の付け根(特に内側)や、
親指(特に内側)の皮が厚くなり、
タコができているようでしたら、
足の親指側に体重がかかっている可能性が高いです。
理想的な足裏は、タコなどがどこにもない状態です。
バランス良く使えていれば、圧力が分散され、
皮が厚くならない、キレイな足になります。
(ただし、こういう人は滅多にいないそうです)
二つ目のチェック方法は、
足の薬指と小指で押してみることです。
手で、足の薬指と小指を軽く押し、
その力に逆らうようにして、
薬指と小指の力で押し返してみます。
普段、薬指と小指を使っていない人は、
筋肉が固まってしまっているため、
ほとんど押し返すことができないか、
できても、痛みが走るかもしれません。
日常的に使わないと、筋肉が眠ってしまいます。
目覚めさせるには、眠っている筋肉を刺激し、
働かせてあげましょう。
薬指と小指を働かせる
足の薬指と小指を、手の指で押し、
それを足の薬指と小指で押し返してみます。
それぞれの指で5秒×5回ほど押し返してみましょう。
※足の裏の筋肉がつりそうになることもあるので、
がんばり過ぎないように注意してください。
これだけでも、体重の掛かり方が変わります。
ただし、これは一時的な効果です。
日常の身体の使い方を変えないと、
すぐに元に戻ってしまいます。
日常生活で足の裏をよく使うのは、「歩く」ときです。
毎日の歩行を、トレーニングにしてしまいましょう。
踵に体重を乗せ、薬指と小指側にゆっくりと
体重を移していきます。
足の甲の中の筋肉に痛みがあるようですと、
薬指と小指側に体重をかけて歩くのは難しいです。
毎日地道に、薬指と小指を刺激してみてください。
歩くとき、お風呂の中、信号や電車の待ち時間、
意識すれば、案外チャンスはあるものです。
ただし、日頃使っていない筋肉に、
急に強い刺激を与えすぎないように、
気をつけてください。
まとめます。
- 薬指と小指を使えていないと、中足骨周りの筋肉が固まってしまう
- 使えているかは、足の裏を見たり、足の薬指と小指で押してみるとチェックできる
- 眠っている筋肉は、使うことで目覚めさせることができる
足の薬指と小指は、あまり意識されませんが、
身体の土台としてとても大事な部分です。
ここを日常的に意識することは、
身体のレベルアップにつながることでしょう。