「脱力してください」と言われても、
なかなか難しいものです。
「力んでいます」と言われても、
勝手に力が入ってしまうものです。
そこで、これから数回に渡って、
「脱力」についてお話していきます。
今回は、まず「脱力のメリット」についてです。
大きな力が瞬間的に出せる
「力を入れ続ける」場合と、
「力を抜いておいて、力を入れる」場合とでは、
どちらが力が入りやすいでしょうか?
「力を抜いておいて、力を入れる」方が、
瞬間的に大きな力が出ます。
この「力を抜いておいて」の部分に、
脱力が関係してきます。
力が入ってしまった緊張した身体では、
瞬間的に大きな力が出しにくいのです。
疲れにくくなる
テニスのトッププロ選手は、
ものすごい勢いのボールを打ち続けるラリーを、
5セットも続けることができます。
一方、一般の選手は、球速はトッププロほど
速くないにもかかわらず、
5セットも続ける前に疲れ果ててしまいます。
トッププロが、恵まれた肉体を持っているのは事実です。
しかし、力んでいたら、あれだけの激しいラリーを
5セットも続けることはできないでしょう。
無駄な力を使っていないからこそ、
長時間動き続けることができるのです。
まとめます。
脱力には、以下のようなメリットがあります。
- 大きな力が瞬間的に出せる
- 疲れにくくなる
しかし、脱力したくてもできない、
という人も多いでしょう。
そこで次回は「脱力のコツ」として、
脱力した身体の動かし方のコツ、
そして身体の緊張を取る方法について、
お話しします。