【コラム】脱力できない人へのヒント(1)脱力のメリット

ボレーの構え

「脱力してください」と言われても、
なかなか難しいものです。

「力んでいます」と言われても、
勝手に力が入ってしまうものです。

そこで、これから数回に渡って、
「脱力」についてお話していきます。

今回は、まず「脱力のメリット」についてです。

 

大きな力が瞬間的に出せる

「力を入れ続ける」場合と、
「力を抜いておいて、力を入れる」場合とでは、
どちらが力が入りやすいでしょうか?

「力を抜いておいて、力を入れる」方が、
瞬間的に大きな力が出ます。

この「力を抜いておいて」の部分に、
脱力が関係してきます。
力が入ってしまった緊張した身体では、
瞬間的に大きな力が出しにくいのです。

 

疲れにくくなる

テニスのトッププロ選手は、
ものすごい勢いのボールを打ち続けるラリーを、
5セットも続けることができます。

一方、一般の選手は、球速はトッププロほど
速くないにもかかわらず、
5セットも続ける前に疲れ果ててしまいます。

トッププロが、恵まれた肉体を持っているのは事実です。
しかし、力んでいたら、あれだけの激しいラリーを
5セットも続けることはできないでしょう。

無駄な力を使っていないからこそ、
長時間動き続けることができるのです。


まとめます。

脱力には、以下のようなメリットがあります。

  • 大きな力が瞬間的に出せる
  • 疲れにくくなる

しかし、脱力したくてもできない、
という人も多いでしょう。

そこで次回は「脱力のコツ」として、
脱力した身体の動かし方のコツ、
そして身体の緊張を取る方法について、
お話しします。