今日は、テニスや野球など、
瞬発力を必要とする様々なスポーツで重要な、
「鋭いスタートを切るためのコツ」
をお伝えします。
手をダラーンと下げない
テニスでは、ラケットが重いためか、
腕をダラーンと下げて構えている人を
見かけることがあります。
実は、この手を下げた構えが、
一歩目が出にくい原因を
作ってしまっています。
一歩目を早く出すには、
手を軽く持ち上げておきます。
手の位置は、腰から胸あたりの高さでしょうか。
ただし、肘をあまり身体の前には
出さないようにします。
肘が前に出すぎると、体勢が崩れてしまいます。
プロのテニスプレーヤー、野球選手などが
一歩目を出す瞬間、腕はどうなっているか、
観察してみてください。
足指を軽く浮かせる
足の指は、実は身体のバランスにも
大きな影響を与えています。
足の指で踏ん張ると、
バランスを取るために上体が前に倒れ、
頭が前に出てしまいます。
このように、身体のバランスが
崩れてしまっていては、
鋭い一歩目は出せません。
一歩目を早く出すには、
足の指は軽く浮かせるようにします。
(特に親指から中指)
(9 Poses to Prevent Bunions & Relieve Bunion Painより)
こうすることで、大腰筋が働きやすくなり、
足を素早く動かすことにつながります。
膝を内側に倒さない
横にスタートをきるときに、
膝を内側に倒し、親指で地面を蹴るように
教わった人もいるかもしれません。
しかし、膝を内側に倒して親指で地面を蹴ると、
大腰筋をうまく使うことができません。
一歩目はいいかもしれませんが、
二歩目、三歩目につながりません。
横に鋭いスタートを切るには、
- 進む側、前足の膝を外に回し、上半身を横に流す
- 後ろ足は地面を蹴らずにスッと持ち上げ、
二歩目三歩目につなげていく
ことが、鋭いスタートにつながります。
また、腕は軽く持ち上げ、
足指は軽く浮かせるのも、
忘れないようにしましょう。
以下のイチロー選手の盗塁講座の動画は、
スタートのフォームも含め、参考になります。
(3:53付近にスタートのスロー再生があります)
まとめます。
今日は、テニスや野球など、
瞬発力を必要とする様々なスポーツで重要な、
「鋭いスタートを切るためのコツ」
をお伝えしました。
- 腕を軽く持ち上げる
- 足指を軽く浮かせる
- 膝を内側に入れない
上体は倒さず、まっすぐに構えた方が
前後左右にすばやく動けます。
テニスや野球、バスケットボールなど、
鋭いスタートが切りたいときに、
参考にしてみてください。