前回、テニスや野球などのスイングにおいても、
下半身の力を上半身へ伝えるという重要な働きを、
大腰筋が持っていることをお話ししました。
今日は、スイングで大腰筋を働かせるコツを紹介します。
・軸を保つ
大腰筋を働かせるには、軸ができていることが必要です。
軸が崩れていたら、他の筋肉がメインで働いてしまいます。
それには、「体の軸をつくり方」で述べたように、
お腹を凹ませ、お尻を締めた状態でスイングします。
→【コラム】すべての基本!体の軸のつくり方(2)お腹とお尻を意識すると軸ができる
・膝を閉じ過ぎない
軸を保ったままスイングするための、別のコツです。
野球の右バッター、右利きのテニス選手であれば、
膝は、多少ガニ股に感じるぐらいで大丈夫です。
以前は、内股で構えるようにと指導されていましたが、
現在は膝は軽く開くのが主流です。
前膝を閉じたままスイングしようとすると、
腰を回しきることができません。
前膝は軽く開いていた方が、上体がつっこむことなく、
軸を保ってスイングすることができます。
逆に、後ろ膝は、つま先ではなく、踵で踏み込みます。
すると、膝が回転する動きにはなりません。
体重が前脚に移れば、後ろ脚はフリーになります。
つまり、「後ろ膝を閉じよう」という意識はないのです。
スイング途中のイチロー選手の左膝を見てください。
プロゴルフプレイヤーの後ろ膝も、参考になるでしょう。
次回は、大腰筋をトレーニングする方法についてお話します。
Fujimoto