スポーツをする人にとって、
肩を上げると痛いのは困りものです。
今回お話するのは、四十肩(五十肩)についてです。
野球のピッチャーのように、肩の使いすぎで
痛めるケースは対象とはしません。
むしろ、日頃運動をしない人に起きてしまいがちな、四十肩。
これは、何が原因なのでしょうか?
☆デスクワークなどで姿勢が崩れる
デスクワークや家事など、
長時間下を向く作業が多い人は、
肩や腕を大きく動かすこともなく、
姿勢が崩れたまま長い時間を
過ごしてしまいがちです。
最近は特に、PCを使う人も多いでしょう。
キーボードやマウスを使うと、腕が体よりも前に出ます。
ですから、気をつけていないと、上半身が
前かがみの姿勢になってしまいます。
(周りの人がPCを使っているときの姿勢を観察してみてください)
また、モニターの小さい文字を見ますから、
頭が前に出てしまいがちです。
約5キロもある、重い頭が前に出ると、
首や肩、背中の筋肉で、あるいは肘をついて、
その重さを支えることになります。
その結果、首や肩の筋肉が、
慢性的に緊張してしまいます。
更にそんな生活を続けていると、
脇腹や背中全体の筋肉まで固まってしまいます。
☆無理に動かすと肩がパンク!
そんな状態で腕を上げようとすると、
固まった筋肉たちが、腕を上げさせまいと邪魔をします。
それでも無理に腕を上げようとすると、どうなるでしょうか?
肩の筋肉(例えば三角筋)に無理な力がかかり、
炎症を起こしてしまうのです。
これがいわゆる四十肩です。
まとめます。
- 日頃崩れた姿勢で生活をしていて
腕や肩を使うこともないと、
首や肩、背中、脇腹の筋肉が固まる - この状態で腕を上げようとすると、
肩の筋肉に負担がかかり、炎症を起こす
これが、四十肩の典型的なメカニズムです。
次回は、肩を痛めないためには、
どうすればいいのかをお話しします。
Fujimoto