「四十肩はなぜ起きる?」
でお話ししたように、
首や肩、腰などの凝りの防ぐ一番の方法は、
正しい姿勢で生活をすることです。
姿勢については、
「体の軸のつくり方」で説明していますので、
今日は、正しい座り方についてお話しします。
正しく座るということは、
無理に姿勢を正して座るのではありません。
本来、正しい姿勢というのは、
余計な力を使っていないため、
身体にかかる負担が一番小さい姿勢です。
それでいて、見た目もスッと美しい。
いいことづくめです。
しかし
「正しい姿勢は、努力が必要なつらい姿勢」と
考えてしまっている人も多いようです。
しかし考えてみれば、
崩れた姿勢は、バランスが悪いため、
身体に余計な負担がかかっている、つらい姿勢
であるはずです。
まず、このことを知っておいてください。
次に、正しく座る3つのポイントをお話します。
1. 腰を立てる
普通に座っていたはずが、
いつの間にかお尻が前にずれていき、
腰が丸まってしまう。
すると、その上の背中も丸くなり、
見事な猫背のできあがり…
姿勢良く座るには、骨盤の角度が重要です。
つまり、骨盤を立てることです。
腰が丸まっていない、腰が立っている、というような
イメージを持ってもらえるとよいかと思います。
「気がつくと腰が丸まってしまう」という場合、
一体何が問題なのでしょうか?
様々な答えがあるかと思いますが、一つ考えられるのは、
お腹の力が抜けてしまっている、
こと(特に下腹)です。
お腹に力を入れて凹ませていれば、
自然と骨盤は立ちます。
逆に、お腹に力が入っていないと、
骨盤を立てているのは疲れることです。
これが、崩れた姿勢が楽に感じてしまう
原因であるのかもしれません。
骨盤を立たせるコツは、
お腹を凹ませ、お尻を締めること
です。
ドローイングという言葉として、
聞いたことがある方もいるかもしれませんね。
しかし、楽にお腹を凹ませているには、
お腹から下が整っていないと難しいのです。
それが、次の項目になります。
2. 正しい姿勢は90°!
身体の作りから考えると、
股関節、膝、足首が90°になっているのが、
身体への負担が小さい正しい姿勢です。
まず、足首が90°よりも伸びてしまっていると、
お腹の力が抜けてしまいます。
実は、足首も姿勢に大きな影響を与えているのですね。
次に、膝も90°より曲げすぎてしまわないように注意です。
膝を曲げ、足首を引いてしまうと、
お腹の力が抜け、骨盤が後ろに傾きやすくなります。
足首は膝の下。
これが自然な位置なのです。
このように、膝から下が整って初めて、
楽に、しっかりと座れることができます。
背筋だけ力で伸ばそうとしても、
長続きしない可能性が高いです。
3. 頭を前に出さない
書類やPCのモニターを見ると、
つい頭が前に傾いてしまいます。
すると、細い首の筋肉で、
5kgもある頭が前に落ちそうになるのを
支えなくてはなりません。
当然、首の筋肉は疲れてしまいます。
これが、首が凝る多くのケースです。
頭は、肋骨の上にあるのが正常な位置です。
肋骨が前に傾いてしまうと、
自然と頭は前に行ってしまいます。
胸を軽く前に持ち上げるようなイメージを持つと
良いかもしれません。
まとめます。
正しく座る3つのポイントをお話ししました。
- 腰を立てる
- 正しい姿勢は90°!
- 頭を前に出さない
「コラム」のコーナーには、姿勢と首の凝りなど、
生活の中での健康についても書いています。
健康についてのヒントが欲しい方は、
チェックしてみてくださいね。